ダイノックシートは耐久性が高く様々な場所で使用されています。
今回はその耐久性の高さについてご紹介します。
ダイノックシートの特徴
ダイノックシートは、スリーエムジャパン株式会社から販売されている化粧塩ビフィルムの商品名です。
この製品は裏面が粘着性であり、表面には木目調や石調といったさまざまなデザインが施されています。
壁面材としてだけでなく、扉、金属フレーム、家具などの仕上げにも使うことができます。
加えて、このシートは曲面にも施工可能で、高い技術と施工前の下地処理が必要とはなりますが、その多用途性と優れた施工性はダイノックシートの大きな魅力となっています。
耐久性について
ダイノックシートはその耐久性が大きな魅力となっています。
特に耐候性というのは、主に建築業界で使われる用語で、素材や塗料が気候変動や紫外線などの環境条件による変色、変形、劣化に対して耐久性が高いことを表します。
耐候性
ダイノックシートはその耐候性が優れており、屋外で垂直に使用した場合、約10年の耐久性があるとされています。さらに汚れに強い特性も持っており、外壁などに使用した場合、汚れによる視覚的な劣化を長期間防ぐことが可能です。
ダイノックシートは屋外使用においてもその耐候性が高く評価されています。
垂直な面への使用では約10年の耐候性があると言われています。
また、ダイノックシートは耐汚染性も持っており、表面が汚れにくく長い期間美観を保つことができます。
耐摩耗性
耐摩耗性は、物質が摩擦や傷に対してどれぐらい耐えることができるかを表す指標であり、ダイノックシートはこの点でも優れています。
たとえば、天板などに使われるシートには傷防止フィルムが施されており、鉛筆の硬度9H相当の耐擦傷性能を持っています。
さらに、この防傷フィルムは汚れを簡単に取り除くことができる特徴もあり台車のような硬いもの、靴のように汚れる場所への使用に向いています。
防カビ性
ダイノックシートは、優れた防カビおよび抗菌性能を備えています。メーカーによる試験結果では、カビの増殖を抑制することが確認されています。
(参考:https://www.3mcompany.jp/3M/ja_JP/architectural-design-jp/solutions/neo/)
そのため、その特性を活かし、バスルームやトイレといった水回りの仕上げ材としての利用がされています。
防火性
ダイノックシートは防火性を備えています。
法律により建物内部などの特定の場所では不燃材の使用が必要となることがあります。
内装の仕上げの規定で不燃材の使用を定められている箇所は使用を義務付けられています。
住宅内ではキッチンのコンロまわりなど火を扱う場所には不燃材の使用が求められます。
ダイノックシートは不燃材料としての認定を受けているため、これらの制限がある場所でも使用することが可能です。
しかし、不燃材料として適用するためにはダイノックシートを施工する下地にも条件がありますので注意が必要です。
ダイノックシートの工事について
ダイノックシートはその多様な用途と優れた耐久性から非常に魅力的な素材ですが、施工も含め費用面では通常の壁紙(クロス)と比べると少し割高となります。
しかし、長期的な耐用年数を考慮すると結果的にコストが安くなる事もあるので専門の業者さんと相談して決めていくのがよいでしょう。
ダイノックシートを選択する際にはコストと耐久性そして目的を総合的に見る必要があります。
初期コストを最小限に抑えたい場合にはクロスが適していますが、一方、長期的な視点で見てメンテナンスや張替えの頻度を少なくしたい場合はダイノックシートが良い選択となるでしょう。
貼れない場所はあるのか
様々な場所に施工できるダイノックシートですが全ての表面に対応するわけではありません。
特に、和室の壁面で使われる聚楽壁などの左官仕上げの壁面や、大きな凹凸がある表面に対しては施工が難しいです。
したがって、このような箇所へダイノックシートの施工を希望する場合は
新たに適切な下地を作るか、他の仕上げ方法を検討することが必要となります。
まとめ
今回はダイノックシートの耐久性に付いてご紹介しました。施工できる場所が多くその耐久性の高さはダイノックシートの大きな魅力です。
SINではダイノックシートの施工を承っております。
「こんなところに施工できる?」「張替えはどうしたらいい?」などダイノックシートの事はお気軽にお問合せください。