部屋の掃除をしても目立つのが壁紙の黄ばみですね。水拭きでは容易に落とせず、カビや細菌が繁殖する可能性もある煩わしい汚れと言えます。
では、この黄ばみを効果的に取り除くにはどのようにすれば良いのでしょうか。
今回は、壁紙の黄ばみの原因とその対処法について詳しくお伝えします。
発生の原因
壁紙の黄ばみを引き起こす主な原因は、油によるものです。
例えば、揚げ物を行う際に発生する油は、黄ばみの原因となります。キッチンで使用する料理油がリビングの壁紙に直接跳ねることは少ないですが、油煙は空気中を移動してリビングの壁紙に影響を与えます。
この油煙が壁紙に付着し、黄ばみを引き起こします。
タバコのヤニも壁紙の黄ばみに大きく影響します。
タバコのヤニに含まれる樹脂は油性であり、これが壁紙に付着すると黄ばみが生じます。喫煙する人がいるかどうかで、壁紙の黄ばみ具合に大きな差が出ます。
油による黄ばみは、水だけで拭き取ることは困難です。これらの原因を理解して、対策を取ることが壁紙をキレイに保つ鍵です。
黄ばみをキレイに落としたい
壁紙の黄ばみを除去する作業は簡単ではなく、手間がかかることが多いですが、効果的な方法がいくつかあります。
1. 重曹の使用
油性の強い黄ばみにはアルカリ性の重曹が有効です。重曹を水に溶かしてスプレーし、雑巾でこすれば黄ばみが取れることがあります。さらに強力な効果を望む場合は、セスキ炭酸ソーダを使うとよいでしょう。これは重曹よりも高いアルカリ性を持っています。
2. 洗剤の使用
軽度の黄ばみは、市販の中性洗剤で除去可能です。より強い黄ばみには、油分を浮かせる効果のあるオレンジオイル入り洗剤が有効です。頑固な汚れには漂白系洗剤を使うこともありますが、希釈して使用し、換気を心がける必要があります。
3. スチームクリーナーの使用
スチームクリーナーは高温の水蒸気で汚れを浮かせる効果があり、細かな汚れも落とせます。壁紙に傷を付けずに掃除ができるメリットがありますが、機器の購入には費用がかかります。
これらの方法で、黄ばみを除去し、壁紙を清潔に保つことができます。ただし、使用する際は材質に合わせた注意が必要です。
汚れがつくのを防止するために
壁紙の黄ばみを未然に防ぐ方法はいくつかあります。
壁紙のコーティング
壁紙の表面に特別なコーティングを施すことで、油煙やタバコのヤニから壁を守ることができます。このコーティングは専門業者に依頼することが可能ですが、DIYで行うこともできます。
ただし、賃貸住宅の場合は施工が制限されることが多いため、実施前には大家や管理会社と相談する必要があります。
取り外し可能な壁紙の利用
簡単に貼ったり剥がしたりできる壁紙を使用することも、キレイを保つ対策として有効です。
汚れが目立つようになったら貼り替えることで常に清潔に保てますが、繰り返し壁紙を購入する必要があるため、都度費用が発生してしまいます。
生活スタイルの見直し
タバコは屋外や換気の良い場所で吸う、キッチンでは換気扇を使用するなど、日常生活での習慣を見直すことも効果的です。これらの行動変化は、壁紙の黄ばみを抑えるだけでなく、住環境の快適性も向上することでしょう。
壁紙を変色させないために小まめに掃除に気をつける
壁紙の変色や黄ばみを防ぐためには、定期的な清掃が非常に重要です。変色の原因となる汚れは、付着したばかりの時には比較的簡単に落とすことができます。
しかし、時間が経過すると壁紙に浸透したり乾燥して固着することで、頑固な汚れに変わってしまいます。
また、壁紙の経年変色に関しては予防がカギとなります。例えば、長期間同じ場所にポスターや絵を貼りっぱなしにせず、定期的に移動させる、紫外線を遮断するカーテンやブラインドを使うなど、日焼けによる変色を防ぐ工夫が有効です。
壁紙を清潔に保つためには、日常的なメンテナンスと住環境の対策を組み合わせることが重要です。
定期的に壁の表面を拭くことで、新しい汚れが定着するのを防ぎます。また、直射日光や煙、油煙など、壁紙を傷める外的要因から守るための対策も大切です。
壁紙をキレイにすることで居心地の良いお部屋に!
今回は黄ばみの原因と掃除の仕方を簡単にご紹介しました。
変色が発生した場合は、まずその原因を突き止め、適切な掃除方法を試してみてください。
もし変色が落ちない場合は、壁紙の貼り替えを考えるのも一つの案です。
長期間放置すると、汚れが取り除きにくくなるだけでなく、カビなどが原因で建物自体にダメージを与える可能性もあります。
壁紙の変色や汚れは早めに対処し、快適な居住空間を維持することが重要です。
まとめ
SINでは壁紙の張り替えを承っております。張替えや補修でお困りの方は是非一度ご相談ください。