トイレや洗面所の床に貼ってあるクッションフロア。
汚れてきたなと思ってもどんなタイミングで張り替えたらいいか分からない方もいるのではないでしょうか。クッションフロアの張り替え時期について解説するので、検討している方は参考にしてください。
クッションフロアとは?
クッションフロアは塩化ビニル素材でつくられたシート状の床材です。裏面には不織布やビニル層が使われ、中間層に発泡塩化ビニルを使用することで塩ビタイルと比べてクッション性の高い床材になっています。
表面にビニル素材が使われているので水に強く、汚れも拭き取りやすい特徴があります。
クッションフロアの張り替え時期の目安は?
クッションフロアの寿命は10年~15年程度といわれます。ただし劣化具合は家庭ごとに異なります。一般的には以下のような劣化症状がみられるのであれば張り替えを検討してよい時期といえます。
・変色してきた
・表面が剥がれてきた
・へこみが目立つ
・汚れが落ちない
ただし、クッションフロアが張られているトイレや洗面所には、便器や洗面化粧台が設置されています。本来きれいに仕上げるためには、こうした設備機器を外して張り替え工事を行います。ですので、トイレや洗面化粧台を交換するときに合わせて張り替え工事を行う方も多くいます。実際の張り替えを考えている方は、設備機器の交換も含めて検討するといいでしょう。
クッションフロアのメリット、デメリットについて
クッションフロアのメリット、デメリットについて紹介します。
張り替えを検討されている方、クッションフロアを床の仕上げ材に使おうと考えららえている方は、使用の目的に合っているか判断する材料にしてください。
メリット
クッションフロアのメリットは以下のとおりです。
コストが安い
コストが安いのがクッションフロアです。フローリングやタイルと比較してコストを抑えることができます。
例えば6帖のお部屋の床を張り替える想定をした場合に、クッションフロアでは6万円程度の費用で工事ができますが、フローリングでは12万円程度の費用が少なくても必要になります。
水に強い
クッションフロアは、表面がビニル素材でできているので水に強いメリットがあります。飲み物や食べ物をこぼしてしまったときなど、さっと拭き取ることができる掃除のしやすさも、水に強いクッションフロアならではの特徴です。
クッション性がある
ほどよいクッション性があることで足腰にやさしく、ペットの足腰の負担も軽減できます。お子さんが転んだときに衝撃を軽減することもできます。
豊富なデザインから選ぶことができる
印刷技術が進歩していることもあり、クッションフロアは豊富なデザインの中から選ぶことができます。仕上がりのイメージに合わせて好みのデザインのクッションフロアを選んでください。
デメリット
考えられるデメリットは以下のとおりです。
傷つきやすい、へこみやすい、変色する
ビニル素材であるため傷つきやすく、長期間、家具などを置いていた場合にはへこみができてしまうのはデメリットです。へこみはドライヤーで元に戻すことができる場合もありますが、一般的には、傷やへこみ、変色が目立つようになっているのであれば張替えを検討することになります。
質感が劣る
フローリングやタイルなどと比べると仕上げたときの質感が劣ってしまうのもデメリットといえます。クッションフロアは、清掃性の良さやコスト面を重視して採用されることが多いので、雰囲気のある空間にしたい場所には、フローリングやタイルを使い、そうではない場所でクッションフロアを使うといったように、予算と相談しながら使い分けをするといいでしょう。