クッションフロアとは
クッションフロアとは、DIY愛好者に非常に人気のある床用シートで、ビニール系シートの一種です。CFシートとも呼ばれ、多様な色や柄が揃っており、フローリング調やタイル調、大理石風など、幅広いデザインが選べます。
住宅用、店舗用など用途に応じて様々なタイプがあり、簡単に施工できることから、初心者でも取り扱いやすい床材として注目されています。
クッションフロアの構造
クッションフロアは複数の層から構成されており、それぞれの層が異なる機能を持っています。この構造がクッションフロアの特性や利便性を高めています。
表面
クッションフロアの表面は塩化ビニールで作られています。この層は非常に耐久性があり、日常の摩耗や汚れに強いのが特徴です。表面には木目やタイル、大理石風などの模様がプリントされており、リアルな質感を演出しています。模様に合わせて凹凸がつけられているものも多く、見た目のリアルさを追求しています。
しかし、ビニール特有の光沢や、印刷の質感が安っぽく感じられることもあります。この点を改善するために、高品質なプリント技術やマット仕上げの製品も登場しています。
中間層
シートの中間層には発泡塩化ビニールが使用されており、これがクッションフロアのクッション性を高める役割を果たしています。
この発泡層により、通常の床材に比べて歩行感が柔らかくなり、足への負担が軽減されます。特に、長時間立って作業をするキッチンや、子供が遊ぶリビングなどに適しています。発泡塩化ビニールの厚みや密度によってクッション性は変わるため、使用目的に応じて選ぶことが重要です。
裏面
クッションフロアの裏面には、一般的に白い不織布が使用されています。この不織布は、施工時に床材とシートをしっかりと固定するための役割を果たします。また、不織布にはガラスファイバーが含まれており、これが施工時に手がチクチクする原因となることがあります。安全に作業を行うためには、手袋を着用することをおすすめします。
クッションフロアのメリット
クッションフロアには多くの利点があり、これが広く利用される理由の一つです。以下にその主なメリットを紹介します。
水濡れに強い
クッションフロアはビニール系のシートであるため、水に強いという特徴があります。キッチンや洗面所などの水回りや、食事をするリビングなどに適しています。
水をこぼしても拭き取るだけで済むため、掃除が簡単です。また、ビニール素材なので、汚れた場合でも濡れた雑巾で拭き取るだけで簡単に清掃ができます。このため、小さな子供やペットがいる家庭でも安心して使用できます。
防音効果
クッションフロアはその名の通り、クッション性があるため通常の床材よりも遮音性が高いです。特に、発泡塩化ビニールの層が足音を吸収し、階下への騒音を軽減します。
さらに、防音効果を高めるために、スポンジなどをマット内に追加することも可能です。これにより、子供が走り回る音や生活音が気になる場合でも、安心して使用できます。防音タイプのクッションフロアも市販されており、特にマンションやアパートなどで効果を発揮します。
クッションフロアの種類
クッションフロアには用途に応じたさまざまな種類があります。以下に代表的な種類を紹介します。
住宅用クッションフロア
住宅用のクッションフロアは、厚みが1.8mmから2.0mm程度で、色や柄が豊富に揃っています。DIYでの施工も可能で、さまざまなデザインが楽しめます。
フローリング調、タイル調、モルタル調など、幅広いデザインが選べるため、部屋の雰囲気に合わせて自由に選ぶことができます。また、住宅用クッションフロアは、耐久性や防水性にも優れており、リビング、キッチン、洗面所など、さまざまな場所で使用できます。
店舗用クッションフロア
店舗用のクッションフロアは、土足対応で厚みが2.3mm以上あり、耐久性が高いのが特徴です。店舗用は住宅用に比べて表面の耐久性が高く、重い家具や頻繁に通行する場所でも安心して使用できます。
土足対応のため、店舗だけでなく、玄関や土間などにも適しています。住宅用よりも価格は高めですが、その分耐久性や防音性に優れています。
クッションフロアの選び方
クッションフロアを選ぶ際には、デザインや用途に応じて選ぶことが重要です。以下にその選び方を紹介します。
柄から選ぶ
クッションフロアは、多くのメーカーからシンプルなデザインからおしゃれなデザインまで様々なものが販売されています。フローリング調、タイル調、モルタル調など、様々なデザインがあり、部屋の雰囲気を簡単に変えることができます。
ホームセンターやニトリなどでは、端がパイピングされたマットも販売されており、カーペットの代わりに敷くこともできます。部屋全体に施工するだけでなく、部分的に敷くだけでもインテリアの雰囲気を変えることができます。
保護性能・用途から選ぶ
住宅用のクッションフロアは厚みが1.8mmから2.0mm程度ですが、土足対応のものは2.3mm以上で耐久性も高く作られています。リビング、洗面所、トイレなど、使用する場所に応じて使い分けることが重要です。
土足対応のクッションフロアは、耐久性や防水性に優れているため、店舗や玄関、土間などで使用するのに適しています。価格は住宅用よりも高めですが、その分長持ちし、メンテナンスの手間も少なくなります。
クッションフロアの活用例
クッションフロアは、その多様なデザインと機能性から、様々な場所で活用されています。以下にいくつかの活用例を紹介します。
キッチン
キッチンは、水や油がこぼれやすい場所ですが、クッションフロアは防水性に優れているため、掃除が簡単です。また、クッション性があるため、長時間立って作業する際の足の疲れを軽減します。
木目調やタイル調など、おしゃれなデザインを選ぶことで、キッチンの雰囲気を一新することができます。
リビング
リビングは家族が集まる場所であり、クッションフロアを敷くことで快適な空間を作ることができます。防音性が高いため、子供が走り回る音やテレビの音を軽減することができます。
また、汚れやすい場所でも、掃除が簡単で手入れが楽です。リビング全体に施工するだけでなく、一部に敷くだけでもインテリアのアクセントになります。
洗面所・トイレ
洗面所やトイレは、水回りでありながら、デザイン性も重視される場所です。クッションフロアは、防水性に優れており、汚れても簡単に掃除できるため、清潔に保つことができます。また、タイル調や大理石調などのデザインを選ぶことで、高級感のある空間を演出することができます。
まとめ
今回はクッションフロアの選び方についてご紹介しました。SINではクッションフロアの張替えも承っております。お気軽にご相談ください。